「時間」「学力」「生活」「心の余裕」そして「その子らしさ」にも。 自立を目指すすべての親子に寄り添う、バランスのとれた放課後支援
ご見学&説明会

HPをご覧いただいてその他ご不明な点などお気軽にお尋ねください。
見学時間 平日16:00~17:00
希望日時 2日程度ご連絡ください。
ご見学は下のご兄弟も連れてお越しください。

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想い

私たちの想い

 私たちには7歳の男の子がいます。
 また、2021年には福島県より里親認定を受け、現在までに6人の児童をお預かりしました。
 更に、里親を経験して、実子と里子の関係性を見ておりますと、異世代交流の大切さが身に染みました。
 その思いに従って2022年より、子ども食堂をオープンしましたが、そこでは地域の子どもたちが安心して過ごせる居場所を作る大切さを痛感するようになりました。

実子もですが、里子も地域の子どもたちのことも含めて、その将来を見据えたとき

「たくさんの兄弟姉妹に囲まれているように、楽しく過ごせる場所はないか」
「安心して子どもを預けられる場所はないか」 
「自宅にいるだけでは経験できない地域間交流世代間交流をさせてあげられる場所は無いか」と考えるようになりました。

この思いをきっかけに「その子らしく、生きる力を身に着ける」をコンセプトにした放課後児童クラブおひさまをオープンしました。

 保護者の皆様に「預けてよかった」と思っていただけるような、また子どもたちが大人になったときに、「おひさまでの学びがあるから大丈夫」と思ってもらえるような、あたたかな学童クラブづくりを心掛けていきます。

コンセプト:生きるチカラを引き出す

こだわるのは学習よりも生きる力を身に着けること

 代表と副代表は夫婦です。2人には息子がおりますが、福島県より里親認定を受けた里親でもあります。現在までに6人の子どもさんをお預かりしてきました。
 里親となる最初のきっかけは「東日本大震災で震災遺児と触れ合ったこと」でした。里親を経験して里子のおかれた状況また里子本人との関わりから、学習より大切なことがあるのだということを身をもって学ぶこととなりました。

子どもには「生きる力を身に着けること」が最も重要なのではないでしょうか。
この生きる力を土台としない学習はあることをきっかけに脆く崩れてしまいます。ですが、生きる力さえ身に着けていれば、どんなことがあっても切り抜けることができます。
 私たちはもっと地域の子どもたちの実際の声を聴きたくて「子ども食堂ハラクッチーナ」をオープンしました。その後、子どもたちの話を聴いていくうち、子どもが安心して過ごせる場所、言いたいことを言える場所が必要と感じて「放課後児童クラブおひさま」をオープンさせることにしました。

生きる力とは

法律・福祉・邦楽が生きる力として必須です。

「生きる力」とは、変化の激しい社会の中で主体的に考え、適応し、充実した人生を送るための能力です。法律・福祉・邦楽は、それぞれ異なる側面から人の生活を支え、この力を育む重要な役割を果たします。


① 法律:社会で自立し、公正に生きるための指針

法律は、社会の秩序を保ち、個人の権利を守るための基盤です。教育学研究によると、法律知識を持つことで自己の権利を適切に主張し、不当な扱いを受けにくくなることが示されています(Tyler, 2006)。また、法的リテラシーが高い人は、契約や労働環境のトラブルを未然に防ぎ、経済的安定を確保しやすい傾向があります(Sunstein, 1995)。

法律を学ぶことで、自立した判断力を身につけ、不測の事態にも冷静に対応できる力を養うことができます。


② 福祉:支え合いの社会を築き、共に生きる力を育む

福祉は、すべての人が安心して生活できる社会を実現するための制度や支援の仕組みです。社会学の研究では、福祉制度の理解が深い人ほど、地域社会とのつながりを持ち、孤立しにくくなることが明らかになっています(Putnam, 2000)。また、福祉の視点を持つことで、他者の視点を理解し、共感力や社会貢献意識が高まることが示されています(Lyubomirsky et al., 2005)。

福祉を学ぶことは、「共に生きる力」を育み、より良い人間関係や地域社会の形成につながります。


③ 邦楽:自己表現・アイデンティティの確立と心の豊かさ

邦楽(日本の伝統音楽)は、日本の文化的アイデンティティを形成し、精神的な安定や創造性を高める要素を持ちます。音楽心理学の研究では、伝統音楽を学ぶことで集中力や自己表現力が向上し、ストレス耐性が高まることが示されています(Hanna-Pladdy & Mackay, 2011)。

また、日本の音楽は「間(ま)」を大切にする特徴があり、静寂や余韻を感じ取る力が養われることで、コミュニケーション力や状況判断力が向上することが報告されています(Kuwabara, 2018)。

邦楽を学ぶことは、自己のルーツを知り、精神的な豊かさを得るだけでなく、世界に向けて日本文化を発信する力にもつながります。


まとめ

法律・福祉・邦楽は、それぞれ異なる視点から「生きる力」を支えています。

  • **法律は「自立して公正に生きる力」**を育む。
  • **福祉は「共に支え合い、豊かな社会を築く力」**を育む。
  • **邦楽は「自己表現とアイデンティティを確立する力」**を育む。

これらをバランスよく学ぶことで、変化する社会の中でも主体的に生き抜き、心豊かに生きる力が身につきます。

親御さんの願いと子どもたちの願いを同時に叶える工夫

低学年の子どもが学習に取り組むために必要な工夫

親は「学んでほしい」、子どもは「遊びたい」。このギャップを埋め、大人も子どもも毎日元気に過ごすためには、**“興味を喚起すること”と“集中時間を短くすること”**が重要です。

① 集中時間を短くすることの効果

心理学の研究によると、低年齢の子どもの集中力は短時間しか持続しません。一般的に、子どもの集中持続時間は「年齢+1分程度」とされ、小学1年生なら7~8分、小学3年生でも9~10分が限界と考えられています(Gathercole & Alloway, 2008)。

そのため、長時間の学習を強いるのではなく、「15分単位」で学習することが効果的です。これは「スキャフォールディング理論」(Wood et al., 1976)にも基づき、子どもが適切なレベルの課題に取り組むことで、無理なくスキルを伸ばすことができるという考え方です。


② 「出来た!」「もっとやりたい!」で終わらせることの効果

子どもが学習に対してポジティブな感情を持つためには、達成感と自己効力感(self-efficacy)が重要です(Bandura, 1997)。学習が楽しいと感じることで、「もっとやりたい!」という気持ちが生まれ、学習が習慣化しやすくなります(Deci & Ryan, 1985)。

また、心理学者ツァイガルニク(Zeigarnik, 1927)は、「中途半端に終わった課題ほど記憶に残りやすい」という**「ツァイガルニク効果」**を発見しました。「もう少しやりたい!」という気持ちが残る状態で終わることで、次の学習へのモチベーションが高まりやすくなります。
そのためおひさまでは「さっさと終わらせていっぱい遊ぼう!」という声かけをしています。


③ 興味喚起による学習意欲の向上

子どもは「遊びたい」という本能を持っていますが、遊びの要素を学習に取り入れることで、楽しみながら学習することが可能です(Vygotsky, 1978)。特に低学年の子どもは、興味を持ったことには高い集中力を発揮するため、視覚的・体験的な学習を取り入れることが重要です(Hirsh-Pasek et al., 2009)。

例えば、ゲーム感覚で取り組めるクイズや、体を動かしながら学ぶアクティビティ(おひさまでのカラオケタイムやダンスタイム)を取り入れることで、学習への興味を喚起しやすくなります。


まとめ

低学年の子どもが学習を習慣化するためには、以下のポイントが重要です。

  1. 学習時間は短く(15分単位)し、無理なく集中力を維持する。
  2. 「出来た!」という達成感を引き出し、途中でやめることで学習意欲を高める(ツァイガルニク効果)。
  3. 遊びの要素を取り入れ、興味喚起を促すことで、学習を楽しめる環境をつくる。

この方法を実践することで、子どもは**「学ぶこと=楽しいこと」**と認識し、毎日学習に前向きに取り組む習慣を身につけることができます。

おひさまの工夫の詳細

子どもが能動的に学ぶ習慣を身につける方法

私たちは、子どもが「学び=楽しい」と感じ、自ら学びたくなる環境をつくることが大切だと考えています。受動的な学びばかり経験した子どもは、大人になっても自ら学ぼうとしません。そこで、興味を喚起し、集中時間を短くすることで、子どもの学習意欲を引き出します。


① 遊びを取り入れ、学びへの切り替えをスムーズにする

子どもは「遊びたい」という本能を持っています。研究によると、適度な運動は脳のドーパミン(やる気を引き出す神経伝達物質)の分泌を促進し、集中力を高めることが示されています(Ratey, 2008)。

そのため、学習前にトランポリンなどの簡単な運動を取り入れることで、エネルギーを発散し、驚くほど集中できる状態を作ることができます。


② 短時間の集中学習で「達成感」を積み重ねる

子どもの集中力は長時間続かないため、学習は15分程度に区切ることが効果的です(Gathercole & Alloway, 2008)。この方法は「ポモドーロ・テクニック」とも関連し、短時間の集中と休憩のサイクルが、作業効率と学習定着率を向上させることが分かっています(Cirillo, 1980)。

さらに、「おやつの時間までに終わらせよう!」と時間制限を設けることで、ゲーム感覚で取り組めるようになり、学習への抵抗感がなくなります(Deci & Ryan, 1985)。


③ 「もっと知りたい!」という気持ちを引き出す

「もっとやりたかった!」「もっとできる!」という感情は、**ツァイガルニク効果(未完了の課題が記憶に残りやすい現象)**により、学びへの意欲を高めます(Zeigarnik, 1927)。

また、子どもが学んだことを大人に教えたがるのは、**「プロテジェ効果」(他者に教えることで学習が深まる)**によるものです(Nestojko et al., 2014)。この流れを活用し、大人が「知らなかった!教えて?」と興味を示すことで、子どもはさらに自発的に学びを深めます。


④ 読書習慣を「一緒に」育てる

子どもは「一人でやること」や「やらされること」を嫌いますが、「一緒にやる?」と言われると積極的に取り組む傾向があります(Vygotsky, 1978)。

「一緒に調べてみよう!」と誘い、読書を通じて疑問を解決する習慣を作ることで、自主的に学ぶ姿勢が育ちます。やがて「自分でやる!」という気持ちが芽生えたら、すかさず「教えて?」と質問し、学びをアウトプットする機会を増やします。


まとめ

このように、**「遊び→短時間学習→達成感→教える→読書へつなげる」**という流れを作ることで、子どもは自然と学びを楽しむようになります。

  1. 遊びを取り入れ、集中力を高める(運動の効果)
  2. 短時間学習で達成感を得る(ポモドーロ・テクニック)
  3. 「もっと知りたい!」という好奇心を刺激する(ツァイガルニク効果)
  4. 「一緒に調べる」ことで読書習慣を育てる(Vygotskyの社会的学習理論)

このリズムを作ることで、「学び=楽しい→もっと知りたい!」という好循環が生まれ、子どもが自発的に学ぶ習慣が身につきます。

私たちは、この学びの場を「おひさま」とし、子どもたちが毎日の生活を楽しく過ごせる環境を提供していきます。

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