子どもが「死ね」「殺す」「バカ」「うざい」などの強い言葉を口にしたとき。
私たちは、「やめなさい」「そういうこと言わない」などと抽象的な注意をして終わらせることはしません。
その瞬間、すべての動作を止め、必ず子どもと向き合います。
なぜなら、言葉は心と行動をつくるからです。
放っておかれた言葉は、やがてその子の思考の癖となり、人間関係の癖となり、人生の癖になっていきます。
だからこそ私たちは、その一言を見逃さず、学びに変える関わりを大切にしています。
「考えさせる」叱り方
発達心理学の研究では、子どもの攻撃的な言動の多くは、感情処理能力の未熟さから生じることが分かっています。
つまり、暴言は「性格」や「わがまま」ではなく、
気持ちをうまく言葉にできないサインであることがほとんどです。
怒り
不安
悲しみ
寂しさ
甘えたい気持ち
これらを表現できず、一番強い言葉に置き換えて放出してしまう。
それが「暴言」となって現れます。
なぜ“間髪入れず止める”ことが重要なのか
脳科学の研究では、感情が大きく動いている瞬間ほど、記憶と学習が強く結びつくことが示されています。
このタイミングで、
- 何も言われなかった
- 流された
- 見過ごされた
という経験をすると、脳はこう学習します。
「この言葉を使っても大丈夫」
結果として、同じ言葉が何度も繰り返されるようになります。
だからこそ私たちは、その瞬間に必ず立ち止まり、言葉と向き合う時間を取ります。
おひさまで行っている4つのステップ
① すべての動作を止める
まず、遊びや会話、活動をすべてストップします。
「お話しがあります。考える時間です。」
そう伝え、場を切り替えます。
② 問いを立てる
叱る前に、考えさせる問いを投げかけます。
- その言葉、どんな意味か知ってる?
- 言われたら、どんな気持ちになると思う?
- 自分が言われたら、どう感じる?
ここで育つのが、共感力(他者の立場に立つ力)です。
③ 本当の気持ちを言葉にする
「本当は、どんな気持ちを伝えたかったの?」
すると多くの子どもが、
- 早く迎えに来てほしかった
- さみしかった
- かまってほしかった
- 悔しかった
と、本音を話し始めます。
暴言の正体は、ほぼすべてこの中にあります。
④ 次からどうするかを一緒に決める
「じゃあ次は、どう言えば伝わる?」
- 「早く迎えに来てほしい」
- 「一緒にいたい」
- 「手伝ってほしい」
- 「かしてほしい」
- 「やめてほしい」
気持ちを正しい言葉に置き換える練習を、その場で行います。
これにより、
感情 → 言葉 → 行動 の回路が整っていきます。
この関わりが、将来を守る
長期的な追跡研究では、
- 感情コントロールを幼少期に学んだ子
- 自分の気持ちを言葉で表現できる子
ほど、
- いじめの加害・被害リスクが低い
- 非行・暴力行動が少ない
- 人間関係が安定しやすい
- 学習意欲が高い
ことが示されています。
つまり、今この瞬間の声かけが、子どもの将来の人間関係と人生を守る土台になるのです。
叱るのではなく、育てる
私たちは、
「言葉を止める」のではなく、「言葉を育てる」ことを大切にしています。
怒鳴らず
威圧せず
押さえつけず
その代わり、
考えさせ
感じさせ
気づかせる
この積み重ねこそが、本当の意味での「しつけ」だと考えています。
おひさまが大切にしていること
暴言が出たときは、
その子の成長チャンスが訪れたサイン。
だからこそ私たちは、
その瞬間を逃さず、丁寧に関わります。
子どもたちが、
- 自分の感情を理解し
- 自分の言葉で伝え
- 他人を尊重できる
そんな一生使える力を身につけられる場所でありたい。
それが、おひさまの願いです。
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子どもの心まで育てる場所を探している方は、
ぜひ一度、おひさまの空気を感じに来てください。
日々の関わり、子どもたちの表情、
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