放課後児童クラブ(学童)を追い出される現状とその影響
近ごろ、放課後児童クラブを追い出されるというお子さんを抱えた親御さんからのご相談が増えています。このような事態は、子どもの居場所を奪う行為であり、子ども自身だけでなく、その親御さんをも深く傷つけるものです。特に低学年の兄弟・姉妹にとって、放課後児童クラブは学校以外で安心して過ごせる貴重な場です。その場を突然失うことは、子どもの心に大きな不安をもたらし、家庭内での親子関係にも影響を及ぼす可能性があります。
多くの場合、追い出しの背景には子どもの行動面での課題や、クラブの運営上の問題が挙げられます。しかしながら、これらの課題を直接解決する努力がなされないまま、簡単に退所を求める行為は、子どもが社会的な孤立感を感じる原因となります。また、親御さんも自分の子育てが否定されたように感じ、精神的な負担を抱えることになるのです。このような状況を改善するためには、まず現状を正しく認識し、子どもたちの居場所を守るための具体的な方策を講じる必要があります。
保護者を追い詰めるコミュニケーションの影響
放課後児童クラブにおいて、子どもの悪いところやできない部分を保護者のお迎え時に伝え続けることは、保護者を心理的に追い詰める行為となり得ます。特に、低学年の子どもたちは発達段階において個々の差が大きく、問題行動とされるものも成長過程の一環であることが少なくありません。しかし、クラブ側が日々の問題点ばかりを強調すると、保護者は次第に罪悪感や自己否定感を抱き、子どもの育成に対する自信を失ってしまうことがあります。
例を挙げると、ある親御さんは子どもが「お友達を押してしまう」と報告され続けた結果、子どもに厳しく接するようになり、親子間の信頼関係が悪化したと語っています。こうした状況を防ぐためには、まずクラブスタッフが保護者とのコミュニケーションを見直す必要があります。問題行動を指摘する際には、同時に子どもの良い面や努力を評価する言葉を添えることで、保護者が前向きな気持ちを持てるよう配慮することが求められます。
また、保護者に対する支援として、子どもの行動を改善するための具体的な方法やアドバイスを提供することも重要です。たとえば、「今日はこの部分で頑張りました」といったポジティブな報告は、保護者にとって非常に心強いものとなります。このように、保護者と協力して子どもをサポートし合う関係性を築くことで、子どもの成長を一緒に見守る姿勢を育むことが可能です。
さらに、クラブ内での支援体制を強化することも考えられます。たとえば、問題行動が見られる子どもには特別な指導やフォローアップの時間を設け、個別のニーズに対応することで、追い出しのような極端な措置を回避できる可能性があります。こうした取り組みは、保護者だけでなく、クラブの運営全体にとってもプラスの効果をもたらします。
放課後児童クラブおひさまの取り組み
放課後児童クラブおひさまでは、一度受け入れた子どもとの関わりを簡単に断つことはありません。今までご家族のご都合で退所した子以外関わった全ての子どもとコミュニケーションを続けています。私たちは、どの子どもにもそれぞれの個性と成長のペースがあることを尊重し、一人ひとりが安心して過ごせる環境を提供することを最優先としています。
たとえば、子どもが問題行動を起こした場合でも、その背景や原因を丁寧に探り、子ども自身の声に耳を傾ける努力を怠りません。また、保護者とも密に連携を取り、問題解決のための具体的な方策を共に考えます。おひさまでは、「問題のある子ども」ではなく、「課題を乗り越えようとしている子ども」として、前向きな視点でサポートを続けていきます。
さらに、私たちは子ども同士の関係性にも注目し、互いに支え合うコミュニティを育む活動を行っています。最初に挙げられるのが、「読書お稽古」です。ある程度共通の読書内容を子ども同士が共有することを通じて、子どもたちはお互いの考えていることを理解し、共感を覚え、自信をつけ、自己肯定感を高めることができます。これにより、問題行動が自然と減少し、より良い成長を遂げることが期待されます。
おひさまは、どの子どもにとっても「帰れる場所」であり続けることを目指しています。私たちの取り組みが、子どもたちの健やかな成長と保護者の安心に繋がることを願っています。


