伸びるには理由がある
――「できない子」ではなく、「環境が合っていなかった子」――
学校での様子について、
保護者の方からこんな声を聞くことがあります。
- 集団の中で浮いてしまう
- 友達との関係がうまくいかない
- 注意されることが多い
- やる気がないように見える
- すぐに感情的になる
- 言いたいことがうまく伝えられない
けれど、おひさまで過ごすうちに、
少しずつ表情が変わり、行動が変わり、
「この子、こんな力があったんだ」と感じる場面が増えていきます。
それは、子どもが変わったというより、
環境との噛み合わせが変わった からです。
■ 学校は「一斉・同時・同内容」が前提の場
学校は、多くの子どもに公平に教育を届けるために、
- 同じ時間に
- 同じ内容を
- 同じペースで
進めることを基本としています。
この仕組みは、集団教育としてとても大切なものです。
一方で、
- 考えるのに時間がかかる子
- 言葉で整理してから動きたい子
- 納得しないと次に進めない子
にとっては、
「つまずきやすい構造」 でもあります。
■ 困りごとの正体は「能力不足」ではない
発達心理学では、
子どもが困りやすくなる背景として、
- 実行機能(順番・切り替え・抑制)の未成熟
- 言語化の経験不足
- 思考の型がまだ育ち途中
といった要因が挙げられています。
つまり、
「わかっていない」「やる気がない」のではなく、
考え方を整理する枠組みがまだ育っていないだけ
というケースが多いのです。
■ おひさまでは「型」を生活の中で育てる
おひさまでは、
学習以前に 考え方の順番(思考の型) を大切にしています。
- 先にやるべきことを考える
- 次に自分のしたいことを整理する
- 自分で決めたことはやりきる
- 主張するときは理由を言葉にする
これを、机上の学習ではなく、
日常の生活の中で繰り返し体験 します。
この「型」が育ってくると、
学校でも少しずつ、
- 話を聞ける時間が伸びる
- 行動の切り替えができる
- 感情を言葉にできる
といった変化が見られるようになります。
■ 少人数・対話中心の環境が力を引き出す
おひさまは、
学校のように一斉指導を行う場ではありません。
- 少人数
- 対話中心
- 一人ひとりの思考のプロセスを尊重
する環境だからこそ、
「間違えても大丈夫」
「考えながらでいい」
という安心感が生まれます。
心理学では、
この 心理的安全性 が確保された環境でこそ、
子どもの自己制御力や挑戦意欲が育つとされています。
■ 「自由」があるからこそ、考えるようになる
おひさまの自由は、放任ではありません。
- やることを自分で決める
- その結果を自分で引き受ける
- うまくいかないときは理由を考える
という、
考えることを前提とした自由 です。
この経験を重ねることで、
学校では出にくかった力が、
おひさまでは自然と表に出てくることがあります。
■ 伸びるのは、評価されてからではない
多くの子どもは、
「できたから褒められる」のではなく、
「見てもらえた」「わかってもらえた」
と感じたときに伸び始めます。
おひさまでは、
- 結果よりプロセス
- 正解より思考
- 速さより納得
を大切にしています。
それが、
学校で困りやすかった子どもたちの
土台を静かに支えています。
■ 居場所が一つでなくていい
学校は大切な場所です。
でも、学校だけがすべてではありません。
子どもには、
- 学校で学ぶ役割
- おひさまで育つ役割
両方があっていい。
おひさまは、
学校では扱いきれない「考え方の土台」を育てる場所
として、これからも子どもたちに寄り添っていきます。


