学校・他学童・おひさまそれぞれ何が違うのか
――どこが良い・悪いではなく、役割の違い――
子どもを取り巻く環境には、
学校、学校の学童、民間学童など、さまざまな場所があります。
それぞれに役割があり、
どれが正解・不正解ということではありません。
おひさまが大切にしているのは、
「どんな目的で、その場所が存在しているのか」
という視点です。
■ 学校の役割:集団で学ぶ場
学校は、
多くの子どもが同じ時間割・同じ内容で学ぶ
集団教育の場です。
- 学習指導要領に基づいた教育
- 年齢ごとの発達段階に合わせた一律の進行
- 公平性・平等性を重視した関わり
これにより、
基礎学力や社会性の土台を広く育てる役割を担っています。
一方で、
- 一人ひとりの思考の癖
- 行動の順番の違い
- 感情の整理の仕方
まで丁寧に扱うことは、
構造上どうしても難しい側面があります。
■ 学校の学童・一般的な学童の役割:安全な居場所
学校の学童や多くの民間学童は、
「放課後の安全な居場所」 としての役割を担っています。
- 決まった時間割
- 決まったルール
- 事故を防ぐための統一された行動
これらは、
多人数を安全に見守るために欠かせないものです。
そのため、
- 子どもが自分で考えて決める
- 話し合って順番を調整する
- 条件を理解して自由を使う
といった部分は、
どうしても制限されやすくなります。
これは「足りない」のではなく、
役割が違う というだけです。
■ おひさまの役割:考え方の土台を育てる場
おひさまは、
「預かる」ことだけを目的とした場所ではありません。
私たちが意図しているのは、
子どもが自由を扱えるようになるための土台づくり です。
- やるべきことと、やりたいことを整理する
- 自分で決めたことをやりきる
- 主張するときは理由を言葉にする
- 思い通りにならないときは、感情より先に対話する
これらを、
日々の生活の中で繰り返し体験します。
■ 管理ではなく、内在化を目指す関わり
多くの場所では、
「守らせるルール」が外側にあります。
おひさまでは、
そのルールを
子どもの内側に取り込んでいくこと
を目指しています。
- 言われたからやる
- 決まりだから従う
ではなく、
- なぜそうするのか
- そうするとどうなるのか
を考える機会を大切にしています。
そのため、子どもに説明できないことを強制したりはしません。
研究でも、
ルールを内在化した子どもほど
自己制御力・対人関係の安定度が高いことが示されています。
■ 「自由度が高い」のではなく「思考の負荷が高い」
おひさまは、
一見すると自由度が高いように見えるかもしれません。
しかし実際には、
- 考える
- 選ぶ
- 順番を組み立てる
- 言葉で伝える
という 思考の負荷が高い環境 です。
だからこそ、
最初は戸惑う子どももいます。
けれど、型が育ってくると、
自分たちで声をかけ合い、
自然と秩序が生まれてきます。
■ どこが合うかは、子どもによって違う
静かな環境が合う子もいれば、
自由度の高い環境で力を発揮する子もいます。
どの場所が良い・悪いではなく、
「今、その子に何が必要か」
で選ばれるものだと、私たちは考えています。
■ おひさまが担いたい立ち位置
学校でもなく、
単なる預かりの場でもない。
おひさまは、
子どもが社会に出る前に
「考え方の型」と「自由の使い方」を練習する場所
でありたいと考えています。
目立たないけれど、
確実に子どもを支える土台。
それを、日々の生活の中で育てています。


