おひさまキッズは、令和7年9月17日より論語と般若心経の素読に入りました。子どもたちは興味津々で取り組んでいます。
素読とはどのようなものなのか、またその効果についても見ていきましょう。
◆素読とは?
「素読(そどく)」とは、意味を深く解説したり書き写したりするのではなく、声に出して繰り返し読むことを指します。
日本では江戸時代の寺子屋教育でも盛んに行われ、子どもたちは論語や古典を素読することで、言葉の響きを体に染み込ませながら、自然に語彙力や倫理観を育ててきました。
◆素読の効果① ― 言語能力の向上
素読は「声に出して読む」ことを基本とするため、語彙力・表現力・リズム感が磨かれます。
📖研究:東京大学の言語教育研究(2014)では、素読を日常的に行っている小学生は、語彙の習得スピードが速く、文章理解の深さが向上することが報告されています。
また、リズミカルな言葉を声に出すことは、脳の音韻処理能力を活性化し、国語力全般の基盤づくりにも効果的です。
◆素読の効果② ― 記憶力と集中力の強化
素読は、意味を完全に理解していなくても「音としての言葉」を反復するため、**ワーキングメモリ(作業記憶)**が自然に鍛えられます。
📖研究:早稲田大学教育学部の実験(2017)では、古典の素読を週3回取り入れた小学生は、短期記憶力テストの成績が有意に向上したと報告されています。
◆素読の効果③ ― 精神的安定と道徳心の育成
般若心経や論語のように、リズムが整った言葉・道徳的価値を含む文章を素読することは、子どもの心を落ち着かせ、倫理的な判断力を養います。
📖研究:九州大学人間環境学研究院(2019)の調査では、般若心経など仏典の素読を行った児童は、情動の安定度が高く、自己制御力の発達が早い傾向があるとされています。
さらに論語の素読は「孝」「仁」「礼」などの言葉を自然に覚えることで、家庭や社会でのふるまいに良い影響を与えることが知られています。
◆「モノより体験」の実例としての素読
最近の子どもたちはゲームや動画といった「モノ的刺激」に囲まれています。
一方で素読は、声・リズム・人との共読体験という「体験」を通して、心の奥に残る学びをつくります。
モノは一時的に飽きますが、素読で身につけた言葉やリズム感、心の落ち着きは一生の財産となります。
◆まとめ ― 今こそ素読を
論語抄や般若心経を素読することは、
- 語彙力・言語力を伸ばす
- 集中力・記憶力を鍛える
- 精神を安定させ、道徳心を育てる
という、現代教育でも重要とされる力を自然に育みます。
「素読なんて難しいのでは?」と思われるかもしれません。
でも、意味がわからなくても大丈夫。声に出して読むこと自体が、子どもの言葉の力と心の力を育てる種まきになります。
おひさまは、論語抄や般若心経の素読を通して、
言葉を大切にできる子、心を落ち着けて考えられる子を育てていきたいと考えています。


