【子どもの話をどこまで聴くのか?】
学童保育と保護者の上手な関わり方についてまとめています。
子どもたちは、学童で過ごした出来事を、毎日おうちで保護者の方にお話ししてくれます。
「今日はね、こんなことがあったんだよ」
「〇〇くんが意地悪してきたの」
「宿題やろうとしたら、邪魔されたの」
親としては、わが子の話を聞けば、心配にもなりますし、時には「それはおかしい!」と感じてしまうこともあるかもしれません。
でも、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてほしいのです。
子どもの話を“そのまま”鵜呑みにしてしまうことで、見えなくなってしまうものがある、ということを。
■ 子どもの言葉には「主観」と「保身」が混じる
発達心理学の研究では、子どもの言葉には大人と同じように**「主観的な視点」や「自分を守ろうとする心理」**が含まれることが知られています(Piaget, 1932「道徳性の発達段階」より)。
つまり、子どもは
・自分にとって都合の良い部分だけを強調する
・出来事を、自分が「悪く見えない」ように話す
ということが、無意識のうちに起こるのです。
もちろん、ウソをつこうとしているわけではありません。
でも、子どもなりに自分の立場を守ろうとしたり、物事を単純化したりすることで、保護者の耳に入る話が、実際とは違って聞こえてしまうことがあるのです。
■ おひさまでの対応と、保護者へのお願い
放課後児童クラブおひさまでは、子どもたちが小さなケンカや言い合いをする場面もありますが、基本的にはスタッフがその場で関わり、子どもたちが納得して仲直りできるようサポートしています。
また、お迎え時には「今日の良かったこと・出来たこと」を中心に保護者の方にお伝えしています。
一方で、細かなトラブルやケンカの詳細までは、すべてを報告することはしていません。なぜなら、その場で子ども同士が納得し、関係が回復しているからです。
でも、こんなことがよくあります。
【放課後児童クラブ“あるある”】
放課後児童クラブでは、よくこんなことが報告されています。
・子ども同士で小さなケンカをするけれど、数分後にはまた仲良く遊んでいる
・宿題を後回しにしたがる子が、自宅に帰ると「誰かに邪魔された」と言い訳をする
・自分に都合の良い部分だけを切り取って保護者に伝える
もちろん、どれも子どもたちの成長過程でよくある姿です。だからこそ、保護者の皆さまとも状況を共有しながら、安心できる環境づくりを大切にしています。
このようなケース、実は学童では日常茶飯事です。
子どもは悪気なく、自分の見たまま・感じたままを伝えていますが、それが「客観的な事実」とは限りません。
■ 保護者の皆さまと“協力”するために
子どもの話を大切に受け止めつつも、ぜひ以下の視点も持っていただけたらと思います。
✅ 子どもの話だけで判断せず、スタッフにも状況を聞いてみる
✅ 子どもの「主観」が混ざっているかもしれないと理解する
✅ 困りごとがあれば、まずは一緒に解決策を考える姿勢で相談する
学童は、子どもたちが社会性や人間関係を学ぶ小さな社会です。
トラブルも成長の一部。保護者の皆さまと私たちスタッフが、同じ方向を向いて見守ることで、子どもたちの成長をもっと大きく、温かいものにできると信じています。
■ おひさまの目指す場所
おひさまは、ただ「預かる場所」ではなく、子どもたちの心の土台を育てる場所です。
だからこそ、保護者の皆さまとも信頼し合い、何かあれば「話し合い」ができる関係を大切にしたいと考えています。
もし気になることがあれば、どうぞ遠慮なくスタッフにお声がけくださいね。
おひさまは、子どもも大人も、みんなが安心できる場所を、これからも一緒につくっていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


