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子どもの「動画視聴時間(ゲーム時間)」を時間換算してみると見えてくるもの



スマホはどこまで脳を壊すか 榊浩平 著 を読んだ代表と議論しました。

おとなのテレビ視聴時間や子どもの動画視聴(ゲーム)時間について改めて考える機会となりました。

「少しくらいなら…」
「みんな観ているから…」

そう思ってしまいやすい時代ですが、実際に時間換算してみると、とても考えさせられる数字になります。




■ 1日4.5時間テレビを観るとどうなるのか

前出の書籍p54.55には、インターネットに費やす時間は20代が最多で275.0分。これにキレイに反比例したのが、60代のテレビ視聴時間254.6分でした。

総務省の調査などでも、テレビや動画視聴時間の長さはたびたび話題になります。

仮に、1日平均4.5時間視聴した場合で計算すると…

⏺️1年間

4.5時間 × 365日
= 1,642.5時間

これは、

👉 約68日間

1年で約2ヶ月以上ずっとテレビを観ている計算になります。




⏺️10年間

4.5時間 × 365日 × 10年
= 16,425時間

これは、

👉 約684日
約1年10ヶ月ずっと観続けている計算です。




⏺️30年間

4.5時間 × 365日 × 30年
= 49,275時間

これは、

👉 約2,053日
約5年7ヶ月、つまり人生の5年以上をテレビ視聴に使っている計算になります。




■ これを「子どもの動画視聴時間」に置き換えると…

今はテレビだけではありません。

YouTube、ショート動画、ゲーム実況、SNS動画…。

子どもたちは、非常に多くの時間を“受け身の刺激”の中で過ごしています。

例えば、

⏺️小学校1年生〜高校3年生まで(12年間)

1日4.5時間動画を視聴すると、

4.5時間 × 365日 × 12年
= 19,710時間

これは、

👉 約821日
約2年3ヶ月動画を見続けている計算になります。




■ 本当に怖いのは「時間」だけではない

問題は、動画そのものではありません。

本当に考えなければならないのは、

👉 「受け身で刺激を受け続ける時間」が、子どもの脳や思考の“標準”になっていくこと

です。




■ 動画視聴時間が長いと起きやすいこと

もちろん、すべての子どもに同じような影響が出るわけではありません。

ただ、様々な現場で子どもたちを見ていると、動画視聴時間が長い子ほど、

⏺️すぐ刺激を求める

「つまんない。何したら良いですか?」が口癖

⏺️待つことが苦手

数分の話しを聞いていられないから思考することに繋がらない。


⏺️退屈を嫌がる

ゲームをやりたがり動画を見たがり、集中するような遊びをしたがらない

⏺️自分で遊びを作れない

創造力が欠落してしまい何をしたら良いかわからなくなっている

⏺️考える前に答えを求める

宿題を読みもせず白紙で持ってきて、答えだけを聞こうとする。

⏺️言葉が短くなる

気持ちをきちんと伝えられず、とにかく粗く、破壊的な言葉ばかりを連続して遣う。「バカ!アホ!死ね!しばくぞ!うるせー!」

⏺️読解や長文が苦手になる

辛うじて文字が読めるというだけで、文章として認識していない。認識出来ないから思考や表現に繋がらない。

こういった傾向を感じることばかりです。




■ 逆に育ちにくくなるもの

動画を観る時間が長くなるほど、育ちにくくなるものもあります。

⏺️想像力

想像出来ず、遊びを創ることができません。

⏺️語彙力

言葉が短く、粗く、破壊的、すぐに手が出ます。

⏺️集中力

宿題をやる時間に「自分で決めたんならこの時間でやっちゃおう」との声かけに「はい」と返事をした2秒後にふざけてしまうことを5分くらいの間に何度も何度も繰り返す。

⏺️継続力

おひさまの継続含め、習い事なども継続出来ない。刺激のある方へと短絡的に移っており、その時点では親は子どもに対して適切な対応が出来なくなっている場合が多い。

⏺️「何もない時間」を楽しむ力

普段受け身で刺激を与えられることに慣れているため何もない時間を楽しめない。

⏺️自分で考える力

こう考えたけど、どうですか?などというスタンスではなく「どうすれば良いですか?」とすぐ答えを求める。

⏺️内省する力

自分のどんなところを改善するのかなどという思考はなく、常に「あの人が悪い」「他の子のせいで」「親のせいで」と他責思考しか出来ずに結局は自分が苦しんでいる。



本来これらの力は、実は子どもが大人になったとき、とても大切になる力のはずですが、育ちにくくなっているのだと感じています。




■ 放課後児童クラブおひさまで大切にしていること

だからこそ、放課後児童クラブおひさまでは、

⏺️自分で考え、決める
⏺️言葉遣いを丁寧に
⏺️無理や出来ないと言わず挑戦する
⏺️自然体験をする
⏺️人と関わる
⏺️言葉で伝える

こうした時間を大切にしています。

「やりなさい」と管理するのではなく、

👉 「どうする?」
👉 「どうしたい?」

そんな声かけを通して、子ども自身が考え、選び、行動することを大切にしています。




■ 子どもに本当に必要なもの

便利な時代だからこそ、

⏺️退屈を楽しむ力
⏺️自分から動く力
⏺️考える力
⏺️挑戦する力

こうした“人間らしい力”が、ますます大切になっていくのではないかと思います。

子どもたちが、

「やってみなきゃわからない」

と前向きに挑戦できるような環境を整備することなどこれからも現場で実践していきます。

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